岡山臨港鐡道覚書

岡山臨港鉄道(タイトルでは正式な社名を記載させていただいた)は以前にも取り上げているが、写真が不鮮明な初期のスキャンであるし、記憶の中のごく一部しか記さなかったので、今回、改めて取り上げることとした。
初めての訪問は昭和52年ごろか、下津井電鉄と同時に訪問したのだが、当時は列車本数が少なく、なかなかプランを組むのに苦労した思い出がある。
(今のように路線バスの時刻も検索で手に入ることもなく、すべて現地の会社へ運行時刻を問い合わせていたのもかえって懐かしい思い出だ)

大元駅で旧型国電から乗り換えるのだが、そのときに見た風景。
キハ1003が発車を待つ。
楽し気に車内の人に語り掛ける女子高生も今や50代というところか。
岡山臨港キハ1003大元駅.jpg

終点、岡南元町に隣接する車庫にて、到着したばかりのキハ1003、なお、車庫内での撮影は快く許可してくれた。
常磐炭鉱で通勤用に使われていたという機械式気動車だ。
岡山臨港キハ1003.jpg

滋賀県に存在した江若鉄道(国鉄湖西線工事に伴い廃止された)から譲受してもらったままの姿のキハ5002、戦前の日本車両製気動車の特徴がよく出ている。
勿体ないような大型で格調ある雰囲気だ。
岡山臨港キハ5002全景1旧江若.jpg

台車、車体の立派さに割には戦前製気動車標準の軽快な台車だ。
岡山臨港キハ5002台車.jpg

こちらは江若時代に更新工事を施されたキハ5001。
独特の正面デザインは当時、宇宙船のようだと言われたそうだ。
岡山臨港キハ5002旧江若車庫.jpg

中国鉄道(戦時買収で国鉄津山線・吉備線となった)にいた戦前では最新式の気動車、キハ3001、この当時すでに予備車扱いだったようだ。
岡山臨港キハ3001.jpg

車庫の奥には近傍の企業の専用機関車も・・
岡山臨港庫内機関車.jpg

DD1351、元から岡臨にいた国鉄DD13タイプの機関車。
初期型DD13を忠実にコピーしているが当初の車番は105号機、のちに江若からDD1352を譲受して、その際に車番が変更されている。
江若のDD1351は別府鉄道に譲渡されているから・・ややこしい・・
岡山臨港DD13 旧江若.jpg

岡山臨港鉄道は何度か訪問しているが、腰を落ち着けてじっくりと訪問したことはなく、いつも、下津井の途次に立ち寄る程度だった・・今思えばもったいないことだ。

昭和53年ごろだろうか・・立ち寄った際にはビニールシートにくるまれた車両や見慣れない車両が車庫内にあるのを見つけた。
これがビニールシートにくるまれた車両、外観で湘南型デザインの車両だとわかる。
岡山臨港キハ到着.jpg

大型の客車、これを見てハッとした。
これは廃止された北海道・夕張鉄道の有名なDTD編成に違いない。
岡山臨港153譲受客車.jpg

案内してもらった工場の中、整備が完了したキハ7001の姿があった。
岡山臨港キハ7001旧夕張.jpg

湘南型デザインとしても傑作のひとつと言われる夕張の気動車がここにあることがとても嬉しく思えたものだが、残念ながら僕はこの気動車の走行シーンを見たことがない。
岡山臨港鉄道は神戸からドライブで行くにはちょうど良い距離であったにも関わらず、下津井電鉄ほどには頻繁に出かけていない。
近すぎるゆえのことだろうか・・
このことは片上鉄道にも言え、目をよそに向けるより足元をしっかりと見つめよと、当時の自分を叱りたい気分だ。

車庫には初回訪問時に見たキハ5001の姿もあった。
岡山臨港キハ5001車庫留置.jpg

岡南福田もしくは岡南藤田だろうか、キハ1003が停車している。
岡山臨港キハ1003駅停車.jpg

キハ1003が駅を発車、今でもエンジンの音が聞こえるような気がする。
岡山臨港キハ1003駅発車.jpg

102号機関車、DL初期のロット式機関車で、別府のDCあたりと似た雰囲気を感じた。
岡山臨港102機関車.jpg

昭和57年ごろ、他の用のついでにちょうど列車の来る時刻と分かり、線路際で撮影した一枚、キハ5001が快走する。
岡山臨港キハ5001走行中.jpg

踏切を通過する貨物列車の後尾、なぜに水島臨海鉄道は守られ、岡山臨港鐡道や別府鉄道が守られなかったのか、国鉄改革のおかしな一面をふっと感じる岡山臨港鐡道の終焉だった。
岡山臨港貨車通過.jpg

なお、岡山臨港鐡道の会社はその後も存続、現在も盛業中で社名を「岡山臨港」と改めている。
同社のホームページにはかつて存在した鉄道へのページもある。
http://www.okarin.co.jp/museum/top.html

この記事へのコメント

  • TM

    遅くなりましたが、一番トップの駅数両に佇むローカル気動車、何とも言えずいい雰囲気ですね。

    以前は本線の横に1両だけポツンと気動車がカラカラとエンジンを鳴らして待っており、また貨車も側線にいた駅が多かったものです。

    現在も本線の横に気動車が1両だけ待つ駅がありますが、どれも冷房完備となっており、夏の窓全開はすっかり見なくなりました。冷房完備も時代の流れですね。
    2017年02月18日 18:46
  • TM

    >一番トップの駅数両に佇む

    ミスしました。一番トップの駅に佇むでした。すみません。
    2017年02月18日 18:49
  • こう@電車おやじ

    >TMさん

    この時代の風情ですよね。
    今も水島臨海の三菱自工前の先にある車庫では、似た雰囲気がみられますね。
    2017年03月05日 23:42