そして時には大雨、豪雨、昨今では線状降水帯なるものができると、列車の運行は規制され、さらには線路や路盤への被害があると長期間にわたって当該線区の運行ができない可能性もある。
なにも最近だけではなく、大雨による水害で被災し、そのまま廃線になった鉄道もいくつも存在する。
しかし、雨は晴れと同じく気象現象の一つでしかなく、度を越さぬ雨はまたなんともいえぬ風情を持つものでもある。
今回は過去に出した写真の中からそんな雨のシーンを振り返ってみたいと思う。
函館本線桂川・・雨に煙る海岸線をキハ183が行く。
こちらは普通列車、キハ22だ。

名鉄、廃駅になった東笠松にて。
7500系の豊川急行、長く見えるが同じ毛糸の列車と上下で出会っているところだ。

通過する下り急行。
蒲原鉄道、一度しか行けなかったがその時は大雨だった。
餘部駅に入線するDD51牽引、普通客車列車。

豊橋駅前、豊橋電鉄の路面電車が入構する。
名古屋市電から来た3101号だ。

広島駅前、広電も初めて訪れた時は大雨だった。
旧神戸市電、1101号。
雨が小降りになってきた。
帰宅する学生たち、そしてカラフルな電車たち。

余部橋梁、DD51牽引の普通客車列車、下り。

その列車の後尾、旧型客車独特の雰囲気、雨情というにふさわしい。

上り列車が発車していく。

名鉄知立駅。
雨の中、蒲郡線特急が入線。

パノラマカーに運転士が乗り込む。
雨は小雨になってきたが、急な手すり、独特の姿勢をとる必要のある乗務員扉、足を滑らさないようにと思いながらの乗務だったのだろう。

雨の中、走るパノラマカーの展望席から。
うちつける雨、列車は淡々と走る。
固定窓のこちら側は外とは別世界だ。
地上時代の電鉄明石駅と山陽3000系特急。
「雨あがったね」声が聴こえそう。

犬山橋を行く当時の最新鋭車両・・・
キハ8500。

パノラマスーパー。

3連化されたパノラマデラックス。

「特別なトワイライト」が来る寸前、豪雨になった。
EF66が長い貨物列車を牽引する。

トワイライトの後を受けた、「瑞風」が雨の中突っ込んでくる。

驟雨の中、神戸電鉄3000系。
未だに晴れたことのない、雨晴。
雨が晴れぬという意味ではなかろう二と、これは自分の運のなさへの自虐。
明けどころか霧も出てきた。
帰路につこう。
水しぶきを巻き上げN700が走る。
国鉄型がたくさんいた当時の王寺駅。

梅雨の雨の向こう、靄ってきた橋梁を山陽3000系が渡る。
デジカメになって撮影枚数に気を遣わずに済むようになり、雨の撮影も増えた気がする。
EF6627が雨を降り払って走る。

まだ大型電車の残っていた福井鉄道。

山陽電鉄と近鉄の電車が阪神線路上で出会う。

保存車両にも雨。
自分が神戸で車両保存に関わるようになってから、雨の多い時期には車両の痛みを気にするようになった。

雨の東武鉄道佐野駅にはいる一日一本の特急列車。
阪急松尾駅で嵐山線6300系が出会う。

嵐山駅の照明が雨に濡れ、電車のマルーン共々美しい。

雨の北条鉄道、梅雨時の田を見て走る。

南海電鉄汐見橋支線、一編成しか運用されない電車が下町風情の中を行く。

山陽新幹線、雨の中で列車が出会う。

雨あがり間近のドクターイエロー。
雨の西明石、ドクターイエローが来た時には小降りになってしまった。
犬山橋を行く名鉄6000系。
スカーレットは雨の日にも良い。

鉄道専用橋となった姿、やはり6000系がゆっくり進んでくる。

熊本市電、当時最新鋭の軽快電車が豪雨を突いて走る。
雨には市電も走りにくそうだ。
最後に、広島市の雨。
雨の都会の風情に神戸市電が昔の街を懐かしんでいるようだ。
