天浜線=国鉄二俣線は昭和53年に乗車したきりだから、実に44年ぶりの乗車となった。
その際、往路において遠州鉄道線にも乗車して、こちらは4年前に途中まで再訪しているものの、やはり全線乗車は44年ぶりだった。
さて、44年前の訪問だ。
当時の新浜松駅は、国鉄駅からやや遠く、なんだか場末みたいな雰囲気だったと思う。
もっとじっくり訪問すればよいものを、ただひたすら終点に向かう電車に乗った。
途中の交換駅で、駅名不詳。
30形の30、トップナンバーではなく、30形が31から39まで行ってしまい、仕方なく30から順に下げるやり方で附番したそうだ。
たぶん、西鹿島駅直前、当時最新鋭の冷房30形25が留置されているのを見た。
30形の後期車は湘南マスク・両開き2ドアという特徴的な外観で、バランスがよく、地方私鉄の電車として好みのタイプ。
しかも冷房が搭載されているし、名鉄ばりのスカーレット、完璧だ。
西鹿島には3本の列車が並んだ。
86・21・84となる。
そのうちの86と21、もうあまり使われていないのだろうか、傷みが目立つ。
電気機関車、ED282がいた。
西鹿島で二俣線に乗り換え、豊橋へ向かう。
やってきたのはキハ20だ。
当時の二俣線はキハ20形で占められていた。
途中、三ヶ日駅で列車の交換があった。
乗っているキハ20が停車、表記を見ると高砂工場で検査しているが、関西からの転属車だろうか。
対向列車が停車する。
後尾2両が旧塗装の4連。

タチアオイが咲く。
列車からは浜名湖が見える。
トンネルの中で揺れる車内を撮影。
さて、遠鉄、4年前の訪問だ。
高架なった新浜松へはもちろん初めての訪問だ。
ホームに上がるとなんと、40年前に見た25が留置されていた。
だが、乗ることはできないらしい、やってきたのは1000形だ。
高架の終わる自動車学校前まで乗ってみた。
背景の自動車学校も遠鉄系列だ。
VVVF電車、2000形がやってきた。
すぐに折り返したが帰りは2000形の青いラッピング電車がやってきた。
その電車の後尾から対向の電車を・・往路に乗った編成だ。
近代的な高架区間が長い。
6月の訪問時。
貸切列車の集合は掛川駅だったので前日に豊橋で宿泊して、朝のうちに遠鉄に乗る。
エヴァンゲリオンのラッピング電車が来た。
時間がなく、ただ乗っているだけだ。
西鹿島で接続時間が少しあった。
2000形、なんのラッピングだろう。
駅の終端、奥に工場だろうか。
西鹿島駅、天浜線と遠鉄線の共同使用駅だが列車本数は遠鉄が圧倒している。
天浜線の西鹿島に停車していたのは天竜二俣までの短距離列車。
此処もラッピング車が多い。
ヤマハのラッピング車だ。
天竜二俣で乗り換えて掛川を目指す。
転換クロスのイベント用車両だった。
二俣線=天浜線は44年前に西半分を乗っただけで東半分は初乗車だ。
列車は淡々と気持ちよく走るし、乗客も多い。
貸切列車は湘南色と国鉄一般気動車標準色の2両編成だった。
企画してくれた友人に感謝する。
天竜二俣駅で国鉄標準色の車両をじっくり眺める。
昔のキハ20を思い出す。
廃車となったイベント用車両と並ぶ。
天竜浜名湖鉄道にも制定された塗装があるのだが、僅か数両であとはすべてラッピング車両だそうだ。
「BUNBUN」号…
「花のリレープロジェクト」号。
「キャタライナー」号。
「刀」号。
大型バイクのKATANAをデザインしているそうだ。
そして制定されている標準色。
貸切列車は掛川と新所原を往復してくれる。
昔と変わらない浜名湖の風景。
天竜二俣駅のクラシカルな構内。
この時、アニメ「エヴァンゲリオン・新映画版」で登場した機関区を見せてもらうツアーに参加できたのだが、僕にはどうしても見ておきたい保存車両があった。
まず、駅前にはC58 389が保存されていた。
そして天浜線用地にはなぜか20系客車、ナハネ20 347が・・
尾久にいたクルマで、ゆうづる、あけぼの、天の川、十和田などに使われたのではないだろうか。
さらに、ふっと昔の天浜線に思いを寄せる…
キハ20だ。
キハ20443、保存会が定期的に手入れをしてくださっているようだ。
元気のある第三セクターだが、線路はいずれ大規模な補修が必要になるのではなかろうか。
天浜線が将来にわたって地元に愛され、活躍されることを心から祈る。