2022年09月17日

遠州鉄道と二俣線

6月に友人に紹介していただき、天竜浜名湖鉄道、天浜線の貸切列車に乗せてもらうことが出来た。
天浜線=国鉄二俣線は昭和53年に乗車したきりだから、実に44年ぶりの乗車となった。
その際、往路において遠州鉄道線にも乗車して、こちらは4年前に途中まで再訪しているものの、やはり全線乗車は44年ぶりだった。

さて、44年前の訪問だ。
当時の新浜松駅は、国鉄駅からやや遠く、なんだか場末みたいな雰囲気だったと思う。
遠鉄新浜松34.JPG

もっとじっくり訪問すればよいものを、ただひたすら終点に向かう電車に乗った。
途中の交換駅で、駅名不詳。
30形の30、トップナンバーではなく、30形が31から39まで行ってしまい、仕方なく30から順に下げるやり方で附番したそうだ。
遠鉄駅名不肖30.JPG

たぶん、西鹿島駅直前、当時最新鋭の冷房30形25が留置されているのを見た。

30形の後期車は湘南マスク・両開き2ドアという特徴的な外観で、バランスがよく、地方私鉄の電車として好みのタイプ。
しかも冷房が搭載されているし、名鉄ばりのスカーレット、完璧だ。
遠鉄駅名不明25.JPG

西鹿島には3本の列車が並んだ。
86・21・84となる。
遠鉄西鹿島86・21・34.JPG

そのうちの86と21、もうあまり使われていないのだろうか、傷みが目立つ。
遠鉄西鹿島86・21ほか.JPG

電気機関車、ED282がいた。
遠鉄西鹿島ED282.JPG

西鹿島で二俣線に乗り換え、豊橋へ向かう。
やってきたのはキハ20だ。
当時の二俣線はキハ20形で占められていた。
二俣線西鹿島キハ20入線.JPG

途中、三ヶ日駅で列車の交換があった。
乗っているキハ20が停車、表記を見ると高砂工場で検査しているが、関西からの転属車だろうか。
二俣線三ヶ日キハ20.JPG

対向列車が停車する。
二俣線三ヶ日キハ20並び.JPG

後尾2両が旧塗装の4連。
キハ20二俣線 (2).jpg

タチアオイが咲く。
二俣線.タチアオイJPG

列車からは浜名湖が見える。
二俣線車窓浜名湖.JPG

トンネルの中で揺れる車内を撮影。
二俣線キハ20車内.JPG


さて、遠鉄、4年前の訪問だ。
高架なった新浜松へはもちろん初めての訪問だ。
ホームに上がるとなんと、40年前に見た25が留置されていた。
0321遠鉄新浜松25.JPG

だが、乗ることはできないらしい、やってきたのは1000形だ。
0321遠鉄新浜松25・1007.JPG

高架の終わる自動車学校前まで乗ってみた。
背景の自動車学校も遠鉄系列だ。
VVVF電車、2000形がやってきた。
0321遠鉄自動車学校前2107.JPG

すぐに折り返したが帰りは2000形の青いラッピング電車がやってきた。
0321遠鉄自動車学校前2102.JPG

その電車の後尾から対向の電車を・・往路に乗った編成だ。
近代的な高架区間が長い。
0321遠鉄車内から2007上島.JPG

6月の訪問時。
貸切列車の集合は掛川駅だったので前日に豊橋で宿泊して、朝のうちに遠鉄に乗る。
エヴァンゲリオンのラッピング電車が来た。
0626遠鉄浜松アスカラッピング.JPG

時間がなく、ただ乗っているだけだ。
西鹿島で接続時間が少しあった。
2000形、なんのラッピングだろう。
0626遠鉄西鹿島2003.JPG

駅の終端、奥に工場だろうか。
0626遠鉄西鹿島2107・1505.JPG

西鹿島駅、天浜線と遠鉄線の共同使用駅だが列車本数は遠鉄が圧倒している。
0626西鹿島駅.JPG

天浜線の西鹿島に停車していたのは天竜二俣までの短距離列車。
此処もラッピング車が多い。
ヤマハのラッピング車だ。
0626天浜線西鹿島2105ヤマハ.JPG

天竜二俣で乗り換えて掛川を目指す。
転換クロスのイベント用車両だった。
0626天浜線二俣9200.JPG

二俣線=天浜線は44年前に西半分を乗っただけで東半分は初乗車だ。
列車は淡々と気持ちよく走るし、乗客も多い。

貸切列車は湘南色と国鉄一般気動車標準色の2両編成だった。
企画してくれた友人に感謝する。
0626天浜線2101.JPG

天竜二俣駅で国鉄標準色の車両をじっくり眺める。
昔のキハ20を思い出す。
0626天浜線二俣帰路210②キハ色.JPG

廃車となったイベント用車両と並ぶ。
0626天浜線二俣2102・3501.JPG

天竜浜名湖鉄道にも制定された塗装があるのだが、僅か数両であとはすべてラッピング車両だそうだ。
「BUNBUN」号…
0626天浜線二俣2110BUNBUN.JPG

「花のリレープロジェクト」号。
0626天浜線2107花のリレープロジェクト.JPG

「キャタライナー」号。
0626天浜線西気賀キャタライナー2103.JPG

「刀」号。
大型バイクのKATANAをデザインしているそうだ。
0626天浜線西気賀2113刀.JPG

そして制定されている標準色。
0626天浜線西気賀上り車内から2112標準色.JPG

貸切列車は掛川と新所原を往復してくれる。
昔と変わらない浜名湖の風景。
0626天浜線浜名湖.JPG

天竜二俣駅のクラシカルな構内。
0626天竜二俣駅構内.JPG

この時、アニメ「エヴァンゲリオン・新映画版」で登場した機関区を見せてもらうツアーに参加できたのだが、僕にはどうしても見ておきたい保存車両があった。

まず、駅前にはC58 389が保存されていた。
0626二俣C58389 .JPG

そして天浜線用地にはなぜか20系客車、ナハネ20 347が・・
尾久にいたクルマで、ゆうづる、あけぼの、天の川、十和田などに使われたのではないだろうか。
0626二俣ナハネ20347.JPG

さらに、ふっと昔の天浜線に思いを寄せる…
キハ20だ。
キハ20443、保存会が定期的に手入れをしてくださっているようだ。
0626二俣キハ20443全景2.JPG

元気のある第三セクターだが、線路はいずれ大規模な補修が必要になるのではなかろうか。
天浜線が将来にわたって地元に愛され、活躍されることを心から祈る。
0626天浜線西気賀付近線路.JPG
posted by こう@電車おやじ at 20:52| Comment(0) | 現況ルポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする