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その後も今春3月までは頻繁な小諸通いが続き、全く撮影などする余裕のない小諸訪問もあったが、可能な限り、例えば早朝などに115系の撮影をさせてもらえた時もあり、今回は「その後」の様子をお届けしようと思う。
11月までの段階で僕の気にかかっていたのは、しなの鉄道115系の中でも「山スカ」と呼ばれる旧横須賀線色編成と、「あずさカラー」ともいわれるJR東になってから投入された「新長野色」編成だ。
ところが、山スカ編成は3連がS16、2連がS26 の2編成、あずさカラー編成は3連でS15とあるのだけれど、特に山スカ3連編成は撮影のできない時間的余裕のない時に目の前に現れ、乗車もできるが撮影が全くできていない状況となった。
これはどういう縁なのだろうと、僕は旧型国電のころからスカ色はその清潔感溢れる色合いと、格調の高さで国鉄車両の塗装としては最も好きな部類になるのだがとにかく残念でならない。
小諸に行くたびに、わずかの時間、沿線で撮影するたびになんとか彼らに会いたいと思うのだけれど叶わぬ状況が続いていた。
本年2月12日、小諸駅で。
清潔感溢れる彼らの姿が見たい・・そうは思っても小諸へは遊びで行くわけではないのだから、運用が分かっていてもその時間に線路際へ行く余裕がないという事もあって求めていた出会いはなかなか難しい。
大好きな彼女と会いたいのだが、彼女の動きは分かっているのに此方はほかの用事で体が抑えられてしまい、動けないといえば、その気持ちはお分かりだろうか。
だが115系は来る。
まだ昨秋の段階では新車のSR-1系も座席指定に使えるデュアルシート編成が3本入っただけだった。
12月2日の夜、小諸のホテルから夜の115系を見る。
夜故、どんな色の編成なのかわからない。
翌朝、姿を見せた浅間山と台湾カラーの組み合わせ。
此方は2連の湘南色編成。
S25編成だ。
12月22日、夜に篠ノ井に着いた僕の前に3連の湘南色編成がいた。
12月23日、少し時間があったので平原へ行った。
浅間山がきれいに見える。
標準色の3連。
湘南色2連。
台湾カラー3連が駅に入線する。
年が明け、本年1月13日。
朝、小諸に雪が降っていて、これは・・と平原へ行った。
気温は低く、氷点下10度以下だったと記憶している。
だが、周囲は息をのむような美しさ、氷の国という言葉がぴったりだった。
朝の輸送力列車、5連が凍てついた駅にやってきた。
列車は発車していく。
白が支配する景色の中をオレンジの湘南色が駆ける。
赤の標準色もいい。
この日は日中は結構、用が重なり、午後遅くにまた平原へ行った。
雪は完全に溶けていて、浅間山がきれいに見えた。
標準色3連。
懲りずに翌朝、また平原へ…
雪はなかったが霜で周囲が白くなっていた。
朝の5連で、前2連は湘南色だ。
来た!
スカ色2連のS26 編成だ。
浅間山とのコラボ。
その電車が軽井沢で折り返してきた。
そして、まさに帰路に就こうとしているとき、小諸駅で・・
まさかのスカ色編成並びに遭遇。
プラットフォームはまるで昔の横須賀線か。。。
3連S16 編成の顔・・
編成で撮影したかったが、僕はこの電車に乗らねばならず・・
2月12日、この頃になると小諸での案件も終盤に差し掛かり、ますます時間が取れない。
小諸駅でせめて・・
ハイブリッド気動車キハE200とスカ色2連の編成が並んだ。
湘南色編成とスカ色編成の並び。
どちらも2連だ。
湘南色編成は5連で後ろは標準色編成だ。
第一次長野色のS7編成も来てくれた。
3月2日、小諸では湘南色2連のS25編成が‥
この編成は間もなく運用を終了するという時期だった。
用事を済ませて上田のホテルへ・・その時にスカ色3連のS16編成が目の前に。。
だが、撮れたのはこれだけだった。
3月4日、上田駅に入る第一次長野色編成。
3月13日、小諸で所用を終え上田へ。
この頃、小諸市では感染症を警戒してすべてのホテルなどが閉鎖され、僕は上田を拠点に通うしかなかった。
だが、目の前に素晴らしい光景が現れた。
115系山スカ色S16・S26 編成による5連だ。
団体用の回送とのこと。
編成同士の連結部。
電車はゆっくりと上田駅東方の留置線に向かっていく。
この編成を始めて撮影出来た安ど感。
3月29日、小諸通いも終盤を迎えた。
現地・小諸で様々な方々にお世話になった。
小諸の人は一生懸命で真面目という印象になった。
再開した小諸のホテルから・・
第一次長野色編成。
そして新長野色、S15編成の美しい青。
台湾カラーS9編成も来てくれた。
こちらはホテル向かいの「せせらぎの丘」公園から。
7月、小諸での所用は終わったが僕にとって自分の血統が眠る大切な町であることに変わりはない。
墓参と法事に訪れた。
そして帰るだけの7月2日、少しだけ撮影をしようという気になった。
天候は雨、やむなく線路端ではなく駅で撮影することにした。
上田で‥
スカ色編成と新長野色編成がつながって目の前に来た。
下り方、S26編成だ。
後ろ、S15編成。
小諸へ・・
スカ色3連S16編成。
クハ115-1215
中間車、この編成は大規模な更新工事を施されていて、パンタグラフがシングルアームになっている。
モハ114-1170
クモハ115-1072
小諸では雨が降っておらず、さすがに晴れの街だと感心した。
駅の外に出て、スカ色S16編成の発車シーンを。
後追い。
そして新長野色とスカ色連結編成が小諸の街を背景に高架を登ってくる。
小諸駅は地平だが、駅の西側が高架になっていて、市内にはほとんど踏切が存在しない。
公園を背景に進入する編成。
二つの編成の連結部。
駅に停車した編成を遠望する。
小諸駅へ戻った。
この電車の前に発車する快速に乗らねばならない。
スカ色S26編成側。
新長野色S15編成側。
小諸駅クラシカルなホームとよく似合うスカ色電車。
快速で長野へ先行し、少しだけ用を片付けると、ホームには先ほどの編成が停車していた。
山スカと呼ばれる横須賀線色の115系はかつては中央線などで当たり前の存在だった。
復刻塗装とはいえ、残っているのはこの2編成だけだ。
また、新長野色はJR化後の塗色とはいえ、そのデザインは秀逸で信州の山野によく似合う。
横須賀線色のS16・S26編成は今月で運用離脱と公表されていたのだが、諸般の事情で8月中は運用を継続するとのこと。
だが、僕がひと月以内に彼らに会いに行くことは考えられず、今回が最後のチャンスで、撮影出来たのは朝のホンの数時間だけだったが、出会えたことが素直にうれしい。
小諸に所用が出来た当初はのめりこむことなど考えもしなかった・・しなの鉄道115系電車。
その美しさを堪能できたのは実に幸せなことだったと思う。
サムネイル動画も作ってみた。
https://youtu.be/Fl3ji6F0afw
最後に坂の街、小諸を去っていく115系横須賀線色S15編成の雄姿を。