上田電鉄、上田市の関係各位に心から祝福を申し上げます。
おめでとうございます!
3月29日、所用の合間に前日に全線復旧したばかりの上田電鉄をわずかな時間だが訪問することが出来た。
思えば昨年7月、小諸での所用が出来て各種手続きを経て、初めて小諸を訪問した時にも、その早朝、未だ千曲川橋梁が崩落したままになっていた上田電鉄を訪問していて、感無量のものがある。
その上田電鉄は上田交通別所線といわれていた時代、それも40年ほど前に訪問したのが最初だ。
当時、初めて長野県の鉄道を眺める旅で、夜行「ちくま」で松本で降りて大糸線、そのあと松本電鉄、そして篠ノ井線で長野へ行き、ここで一泊、翌日、長野電鉄の後、上田交通を訪ねていたと記憶している。
しかし、出てきたネガフィルムの撮影量は半端なものではなく、上田交通を二度訪問しているようにみえる。
このあたりの記憶はほぼ飛んでいた。
なお、昨年4月に上田交通別所線はエントリー済みだが、今現在の様子や、昔との比較、それにまだ未公開の写真を出していこうと思う。
昨年4月の記事はこちら。
http://kokutetu.seesaa.net/article/474658834.html
このエントリーは、拙小説サイトに「鬼無里の姫」をアップしたことで、信州を意識し、そこからの連想でブログ記事としたものだ。
鬼無里の姫、前編https://blog.goo.ne.jp/kouzou1960/e/024431232941a5be703d9203156ae500
後編https://blog.goo.ne.jp/kouzou1960/e/54632ee9e6a7ffc512a9edc8ddf51ef6
そのすぐあと、5月初頭に、まさか信州に縁があることが分かり、7月以降、小諸・上田・長野を何度も訪問する羽目になるとは夢にも思わなかった
人生とは不思議なものだとつくづく思うが、この縁も鬼無里の姫の主人公、紅葉が繋いでくれたのだろうか。
上田電鉄と鬼無里の姫、紅葉さんを結ぶものといえばこれくらいか…
鬼無里を通過する予定だった善行寺白馬電鉄の車両、別所線でクハとして使われた3121の廃車体だ。
さて、上田駅・・
今現在の高架化された上田駅。
かつての長閑さはもはやどこにも存在しない、
上田駅に停車する電車。
丸窓電車でおなじみの5250形だ。
こちら、東急の有名な急行気動車、キハ1を改造したクハ273が停車。
今現在の上田駅に停車する電車、東急から譲渡されたこぎれいな車両がやってきた。
崩落した鉄橋。
昨年7月撮影。
ここは河川改修と高架化の際に架け替えられた場所で、まさか新しい橋梁にこのような被害が出るとは、電鉄関係者も夢にも思わなかったことだろう。
橋梁復旧、単に電車の車窓から眺めただけの動画。
https://youtu.be/8X2RGGjLXuc
上田まではあとわずか、電車に乗れば2分、その場所で鉄橋が崩落したのだから事態は深刻だ。
それでも、城下駅を活用して、ここから代替バスを用意、この日も満員のバスが次々と走っていった。
城下駅に到着した電車。
1001編成は東急オリジナルデザインで、やはり電車というのは最初のデザインが美しいと思ったものだ。
車止めが哀しさを呼ぶ。
城下駅前はさほど広くなく、代替バスの設定には苦労したと思う。
バス乗り場。
三好町付近で・・
腰部にラッピングを施された1002編成。
こちらは東急の中間車両を運転台付きに改造した車両、福島交通の電車と似たデザインだ。
6001編成。
踏切で電車の通過を待つ、地元の学生、学童たち。
この日は所用が小諸であり、そのために上田で宿泊して、朝の時間だけ散歩がてら撮影させてもらった。
三好町の少し先まで往復徒歩だ。
ほんとは別所温泉まで行きたかったが、時間が取れず、改めて全線復旧の後に訪問しようと思ったものだ。
さて、小諸での所用があった3月29日、なんと小諸の後、上田に来る必要があり、所用を片付けるとまだ午後、お日様の高い時刻。
これはもう、前日の3月28日に全線復旧した上田電鉄別所線に行きなさいと、天から言われた気がして、喜んで高架の上田駅から電車に乗り込んだ。
車内はお祝いムード一色、ちょうど座席が埋まるくらいの乗客は皆、心から喜んでいるようだった。
別所線が上田市民にとってやはり必要だったのだということを強く感じだ。
1003の車内。
全線11.6キロ、所要時間29分。
日中は60分ヘッド、朝は17~30分ヘッドで夕は30分ヘッド。
駅間距離も短くまるで市内電車のようだ。
途中に大学も3校あり、若い人が多い。
40年前の終点付近の様子を。
現地を再訪するまで、僕はこの写真が下之郷あたりだと思い込んでいたが、別所温泉から少し戻った地点であることが判明した。
記憶というのは本当にあいまいなものだ。
モハ5371が単行で別所温泉へ向かう。
小田急1600形の車体に地元手持ちの機器類を付けてできた電車だ。
折り返してきたときは、クハ252を繋いでいた。
こちらは元相模鉄道の流線形というか六角形気動車がその前身だった。
丸窓電車、モハ5252。
クハ273を前に別所温泉へ向かう。
別所温泉駅、スイッチバック部分に留置されていたクハ273。
今、別所温泉駅のスイッチバック部分で保存されている5252。
その保存電車にあいさつを交わすかのように駅へ進入する1102編成、ここの勾配のきつさがよくわかる。
1003編成がやってきた。
この写真を写して、もしかしてここは来たことがあるかもと…思ったのだ。
上田平を望む。
別所温泉駅。
駅の構内通路。
40年前の別所温泉駅、駅の雰囲気は変わらぬが、周囲は激変し、住宅などがすごく増えた。
丸窓電車が別所線を見守る。
どうかこの路線の未来に幸あれと祈らずにはいられない。