2020年05月12日

名鉄揖斐線ふたたび

名古屋鉄道揖斐線についても未公開のネガも見つかっているので、今回はこちらをご覧いただこうと思う。
なお過去ログには何度も登場している路線であり、検索して見ていただければ幸いである。

新岐阜での谷汲急行、モ511の顔。
名鉄511急行谷汲岐阜駅前.JPG

新岐阜駅前の停留所にモ515+モ526がはいっていく。
丸窓電車として有名で、在籍5両中、今も4両が保管されているという。
名鉄揖斐線515新岐阜.JPG

モ526の側を。
こちら520形は正面5枚窓以外の特徴が見えないことから保存はされていないが、実は大正12年1923年生まれの木造電車で、外板に鉄板を貼っただけの所謂ニセスチール車であり、鉄道線を走る電車としては大手私鉄最後の木造車だったのではないだろうか。

新岐阜駅前、今もたまにここに立ち寄るが、かつて電車が走っていたとは到底思えない雰囲気だ。
名鉄揖斐線526新岐阜.JPG

千手堂付近か、乗った電車(たぶん写真の526)から見た対向のモ511。
名鉄揖斐車内から511千手堂.JPG

丸窓急行電車は路面電車区間ではごく一部の停留所だけに停まり、忠節に着く。
広電己斐、西広島とよく似た構造だが、広電が一日中、人で賑わうのにこちらは電車が付いた時だけの賑わいだ。
モ513が停車する。
名鉄揖斐513忠節.JPG

市内線各停留所へはモ571へ乗り換え。
名鉄忠節571.JPG

モ526を上から。
名鉄526忠節乗降.JPG

モ523と市内線小型のモ562が出会う。
名鉄揖斐忠節523・。562.JPG

一度出した写真だが珍しいシーンなので・・ク2326、谷汲行急行に運用される。
名鉄2326臨時急行忠節.jpg

尻毛駅だろうか、当初、忠節・黒野間で急行運転がなされていて、行きたい下方には急行が停まらないので、乗り換えることもあったと思う。
電車はモ522。
名鉄揖斐522政田進入.JPG

尻毛駅。
名鉄尻毛駅舎.JPG

下方駅。
名鉄揖斐下方駅.JPG

広大な果樹園だろうか、ここの雰囲気が好きだった。
電車はモ513。
名鉄揖斐下方駅513.JPG

根尾川の河原から電車を見上げる。
名鉄揖斐下方510形下から.JPG

モ526・モ515が鉄橋を渡る。
名鉄揖斐526下方橋梁.JPG

モ512単行の急行で、谷汲急行のようだ。
名鉄岐阜512谷汲急行.jpg

ここでいつもなら鉄橋から金華山を望む写真を上げるのだが、今回は電車のシルエットを。
モ750形の二連、よく見ると番号は751・752になっている。
MMの編成は珍しかったのではないか。
名鉄揖斐750形×2下方2.JPG

電車は先へ進む、この2両が完全に写った写真が出てこない、うまく撮れていないのだろうが、惜しいことだ、その当時の僕。
名鉄揖斐750形×2.JPG

この撮影は昭和50年代後半だが当時とて貴重なシーンである。
名鉄揖斐750シルエット.JPG

モ750形もしくはモ700形と、ク2320形のコンビ。
・・まるでおとぎの国の電車だ。
名鉄揖斐750+2320シルエット2.JPG

揖斐線でよく見られた組み合わせだが、こうしてシルエットで見ると電車の形態の違いが面白い。
名古屋鉄道郊外線開業時の重厚な電車と、愛知電鉄出自の都市間電車の元祖でSRの流れの最初となった電7形を電装解除、組み合わせた編成は楽しく、丸窓電車でなくとも、十分に楽しめる揖斐線だった。
名鉄揖斐750形+2320形2.JPG

土手のほうへ電車が去る。
名鉄揖斐2320形+750形シルエット.JPG



こちらは丸窓電車モ510形+520形。
小さな電車が仲良く手を繋いでゆったり走る・・・
実際は急行運転ではかなりの速度(最高時速は65キロだった由)で走っていた。
名鉄揖斐510形+520形シルエット3下方.JPG

2両ともパンタグラフが上がっているが、実際はモ510形のみ、モーターを動かしている。
モ520形はサービス電源だけのために通電していた。
名鉄揖斐510形+520形シルエット3.JPG

この愉快なシルエットが急行電車だというのだから本当に楽しい。
名鉄揖斐510形+520形シルエット2.JPG

金華山を背景にした様子も・・ク2326。
名鉄尻毛2326.JPG

黒野、この路線の分岐点であり、最大の拠点でもある。
名鉄揖斐黒野事務所.JPG

車庫のモ702。
名鉄揖斐702黒.JPG


駅に停車するモ703。
名鉄揖斐703黒野.JPG

モ703のアップ、いい電車だ。
名鉄揖斐703黒野全景.JPG

こちらモ759。
名鉄揖斐759黒野.JPG

進入するモ523。
名鉄揖斐523黒野.JPG

モ512が後ろだ。
名鉄揖斐512黒野.JPG

留置されたモ523の正面。
名鉄揖斐523黒野縦.JPG

谷汲・・522。
なお、谷汲駅は以前のエントリーで詳しいのでそちらを。
http://kokutetu.seesaa.net/article/465075247.html
谷汲線は日中はモ700・750形の単行ばかり、急行乗り入れ時とはいえモ510形、520形は珍しかった気がする。
名鉄522谷汲.JPG

本揖斐駅舎。
大垣とのつながりが深い揖斐では、名鉄によって岐阜へ出る流れは少なかったのだろうか。
名鉄本揖斐駅.JPG

時刻表。
名鉄揖斐駅時刻表.JPG

停車するモ513。
名鉄513揖斐.JPG

サイド。
名鉄本揖斐513サイド.JPG

ホーム上屋が特徴的だ。
モ511・・
名鉄揖斐511s全景.JPG

モ511のアップ。
名鉄揖斐511.JPG

後ろはモ522だ。
名鉄揖斐522本揖斐.JPG

モ522が発車する。
名鉄揖斐522発車.JPG

僕らは揖斐線でこの景色を見ることができた。
それはものすごく運がよかったことなのかもしれない。

名鉄揖斐510+520シルエット.JPG

電車はモーターのうなりを上げ、せわしなく短いレールジョイントが響く。
あの記憶はもはや夢の中でしかない。
posted by こう@電車おやじ at 21:47| Comment(2) | 名鉄の思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月04日

名鉄美濃町線ふたたび

名古屋鉄道の岐阜地区600V線区については過去に何度も取り上げているが、今回、未公開の写真データが見つかったこともあり、改めてそれらデータを書きだしていきたいと思う。
ただ、話の流れの中で、過去の写真も使用すると思う。

今回見つかった写真は新岐阜、徹明町、野一色、日野橋、上芥見、赤土坂などで関市内に撮影に行ったことなど完全に記憶から消えてしまっていた。
さっそく、徹明町から進めよう。
美濃町線は本来は徹明町と美濃市を結ぶ路線で、ここが始発駅だ。
札幌からやってきたA830形→名鉄モ870形が停車している。
徹明町には30分ヘッドの運行だった。
美濃町線徹明町2・870形2.JPG

新岐阜。
田神線を開通させ、美濃町線と新岐阜の直通運転が開始されて以降、こちらが本線のようになっていた。
モ600形がお客をおろして回送で出ていってしまった。。
この電車に乗りたいのに・・
田神線新岐阜5・600形回送.JPG

その次のモ880形が折り返しになるようだ。
沢山お客が乗っている。
田神線新岐阜4・880形到着.JPG

折り返し発車をするモ880形。
田神線新岐阜3・880形から―.JPG

こちらも880形、この日はお天気があまりよくなかった。
田神線新岐阜2・880形.JPG

車内、閑散時間帯、のんびりとした空気が漂う。
美濃町線880形車内.JPG

電車に乗って野一色まで行ったらしい。
後続のモ870形が入線してきた。
名鉄美濃町線野一色8・870形.JPG

モ870形と600形が並ぶ、この後ろに小さく乗ってきたであろうモ880形が写り込んでいて、美濃町線オールスターズと思ったのだが・・
名鉄美濃町線野一色1・870形・600形.JPG

どうも野一色から日野橋まで歩いたようで、途中の写真がある。
モ870形。
名鉄美濃町線野一色5・870形.JPG

後追いか・・
名鉄美濃町線野一色3・870形.JPG

モ600形。
名鉄美濃町線野一色4・600形.JPG

接近する。
名鉄美濃町線野一色6・600形.JPG

上芥見・・雨が降ってきた。
美濃町線上芥見6駅名標.JPG

雨の中をモ600形が行く。
美濃町線上芥見1・600形.JPG

モ880形・・新しいが小気味の良いデザインで好きだった。
美濃町線上芥見2・880形.JPG

白金よりだろうか、雨にかかわらず歩いたようだ。
橋梁をモ880形が渡る。
美濃町線上芥見4・橋梁880潟.JPG

その後追い。
美濃町線上芥見3・880形.JPG

600形がいく・・
美濃町線上芥見1・600形.JPG

この日はこのあと、関近くの赤土坂で降りたようだ。
道路わきの簡易な停留所だが交換設備があった。
名鉄美濃町線赤土坂7赤土坂構内.JPG

ホームから先を見る。。
関か、岐阜かどっちの方角だろう。
名鉄美濃町線赤土坂8赤土坂構内2.JPG

880形がやってくる。
美濃町線赤土坂3・880形.JPG

600形だ。
名鉄美濃町線赤土坂5・601.JPG

歩道橋より俯瞰、600形だ。
後追い、岐阜市内に比して関市内は路面電車の設備がきちんとできている印象を持った。
美濃町線赤土坂4・600形俯瞰.JPG

後追い。
ローカルムードではあるがきちんと整備された軌道だ。
美濃町線赤土坂4・600形俯瞰2.JPG

新関より更に美濃市のほうへ歩いたようだ。

ここでモ592を見た。
野一色でみたのは美濃町線オールスターズではなかったということだ。
美濃町線赤土坂1・592.JPG

いかにも古い街並みの中、モ592が去っていく。
美濃町線赤土坂2・592・2.JPG

この日の名鉄詣では雨にたたられて、この後全て雨だったように思う。
別の日。
美濃市駅。
名鉄美濃市駅.jpg

上芥見、ここだけは何があっても当時の名鉄詣ででは外せなかった。
晴れた町に880形がやってくる。
名鉄美濃町線上芥見9・880形.JPG

後追い、ミニバイクとすれ違う。
名鉄美濃町線上芥見10.JPG

子どもたちの自転車と電車が並走する。
名鉄美濃町線上芥見12・880形と少年.JPG

この街の風景に溶け込む600形。
名鉄美濃町線上芥見12・600形.JPG

駅というか、看板しかないところに電車が停まる。
名鉄美濃町線上芥見11・600形.JPG

駅の時刻表、本数の多さに驚く。
調べたら昭和59年改正の時刻だ。
名鉄美濃町線上芥見13時刻表.JPG

はるか遠くを880形が行く。
美濃町線上芥見7・880形遠望.JPG

いつまで経っても忘れることのできない路線。その一つが美濃町線だ。
本当ならば、乗客を増やす手段はいくらでもあった路線であり、近代化の努力も名鉄自身はしていたのに、行政の支援が得られなかったのは返す返すも残念でならない。

夕陽を浴びて走るモ880形。
美濃町線上芥見8・880形夕景カラー.JPG
posted by こう@電車おやじ at 12:52| Comment(6) | 名鉄の思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

阪神西宮にて+

ネガデータを漁っていたら、阪神西宮の地上時代、それもジェットカーの大半が非冷房だったころの写真が出てきた。
昭和53年頃だろうか。
ちょっと今回はこのブログとしては短いものになるが、この後大作も考えているので・・・これを。。

赤胴3501系、3516の入線、後ろのミドリ電化は今の家電量販エディオンの創業期の姿だ。
阪神西宮地上時代3516.JPG

赤胴7001系7108、コストダウンの車両群から脱皮して、阪急などと肩を並べた上質な電車。
但し台車はコイルバネ仕様で、日本最初のチョッパ制御車でもある。
阪神7108西宮.JPG

ジェットカー5231形5238、台車がコイルバネ仕様になりコストダウンも意識して作られた形式だ。
阪神5238西宮.JPG

ジェットカー5201形5213、最初の量産型ジェットカー。
阪神5213西宮.JPG

ジェットカー5151形5152、この頃は片運転台だが、まだ単車走行が可能だった。
阪神5152西宮.JPG

特急待ちをするジェットカー5231形5249・・
阪神5249西宮.JPG

こちらは急行、赤胴7801系7827、大量増備の必要性からかなりのコストダウンを目指したシリーズだが、この頃はすでに冷房改造され、車内も美観の向上が図られていた。
7801系は赤胴最大のシリーズでもあるが、年代別に激しく形態が変化し、とても同じ系列とは思えない車両で構成されていた。
阪神7827西宮.JPG

余談だが、7801系には7922という異端車があり、須磨浦特急などでもよく見かけた。
3011系特急車を3ドアに改造して7801系に組み込んだものでなんとも言い難い不思議な外観をしていた。
写真は電鉄須磨にて。
阪神7922須磨阪急5010.jpg

7801系のバラエティをもう少し・・
7839、ラインデリア装備で登場したグループ、両開きドア、内装もかなり良くなった。
ただ、まだ屋根が低い。

こちら電鉄須磨にて。
山陽須磨阪神7839.JPG

方向幕が付いた。
鳴尾にて。
阪神赤胴7839鳴尾.jpg

7844、最初からの冷房付き、チョッパ制御7001系の連結相手として製造されたので車体は7001系と同じデザインで屋根も高くなった。
野田にて快速急行運転開始当初。
阪神赤胴7844野田快急.jpg

7861、初期型の2両運転ができるタイプ、番号が進んでいても新しいとは限らないのが難解なところ。
今も武庫川線に残る車両があるが、まもなく運用を終了するという。
野田での快速急行。
阪神7861.jpg

これら、初期の赤胴車は後に多くが2000系、3000系に改造されたが、それもすでに運用を終了し5月末と言われる武庫川線での置き換えで過去のものになろうとしている。
posted by こう@電車おやじ at 15:33| Comment(4) | 関西私鉄の思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする