2018年05月17日

昭和57年、伯備線電化後の布原

伯備線、電化直前の布原での様子は以前にこのブログで紹介した。
「電化直前の布原付近」

今回は電化後、二か月ほどしてからの訪問だ。
昭和57年9月と手元の記録にはある。
前回がモノクロばかりでやや結果に不満だったこともあり、今回はコダクロームを多用、また、モノクロのトライxも使っている。
コダクロームのASA(今のISO)64だと、今の撮影条件だと列車には厳しいが、当時は明るい短焦点レンズの時代、シャッター速度の1/250くらいは何とか使えたものだ。

そのコダクロームだが、当時から言われていた保存性は撮影後35年を経てもほとんど退色がない。


西川に沿って走るピカピカの新車、381系電車。
伯備線布原381俯瞰4.JPG

トンネルの上から俯瞰だろうか。
伯備線布原381俯瞰3.JPG

西川橋梁を渡る381系「やくも」
伯備線布原381俯瞰7.JPG

その後尾。
特急「やくも」は全国唯一の気動車エル特急だったが、この年の7月に最新鋭の振り子電車で電車特急の仲間入りをした・
伯備線布原381俯瞰6.JPG

信号所周辺に数件しかない人家の一件を背景に行く。
伯備線布原381俯瞰2.JPG

山の中を瀟洒な新型特急が行く。
伯備線布原381俯瞰1.JPG

西川橋梁を行く「やくも」を流してみた。
当時はニコンFM・FE辺りを中心に使っていたが、シャッター速度や絞りの変更は今のデジイチよりはるかに簡単で素早かった。
伯備線布原381俯瞰流し.JPG

カメラを変えてモノクロでの撮影。
山を分け入るように列車が進む。
伯備線布原bw381俯瞰B.JPG

気動車より。速くなったとはいえ、さして速度は出ていない。
伯備線布原bw381俯瞰C3.JPG

列車が接近する。
この場所の醍醐味はまるでレイアウトのように実物の列車を見下ろせることだ。
伯備線布原bw381俯瞰サイド2.JPG

さらに進む。
伯備線布原bw381俯瞰C3.JPG

人家の前を通る。
伯備線布原BW381俯瞰C2.JPG

西川にさしかかる。
伯備線布原bw381俯瞰C.JPG

川を渡る。
伯備線布原bw381俯瞰サイド.JPG

だがここは、特急列車だけではない楽しみもある。
貨物列車もその一つだ。
かつてD51の三重連で知られた有名撮影場所だが、この頃はDD51が重連で走る列車もあった。
茂みからDD51が重連で現れた。
伯備線布原bwDD51俯瞰.JPG

長い貨物列車を強力DD51が重連で牽引していく。
伯備線布原bwDD51重連貨物.JPG

ゆっくりとカメラを変え、カラーでも撮影できる。
伯備線布原DD51貨物俯瞰.JPG

またDD51が現れた。
伯備線布原DD51俯瞰.JPG

珍しい単機だ。
伯備線布原BWDD51単機俯瞰.JPG

今度は下り貨物列車、牽引は一機だ。
伯備線布原bwDD51貨物俯瞰.JPG

先へゆっくり進む。
伯備線布原BWDD51貨物俯瞰2.JPG

そして普通列車も・・
気動車は百鬼夜行的な伯備線列車は電車化されたが、いかにもローカル線然とした芸備線列車が健在だ。

旧来のキハ20・23という2両編成。
伯備線布原キハ20・23俯瞰.JPG

ゆっくり進む。
伯備線布原キハ20・23俯瞰2.JPG

前後するがこちらが新見行きだろう。
木枝の間からキハ20と23が見えた。
伯備線布原bwキハ23・20俯瞰.JPG

キハ23が行く。
伯備線布原bwキハ23俯瞰.JPG

気動車の最新鋭、キハ47がやってきた。
伯備線布原キハ47俯瞰2.JPG

新型でもキハ47には旧来の気動車のイメージが残る。
伯備線布原キハ47俯瞰3.JPG

西川を渡るキハ47の2連。
伯備線布原キハ47俯瞰.JPG

伯備線普通列車は電車化され関東から転属の115系が中心になった。
当時は面白くなくなったと嘆いたものだが、今見るといいなぁと思う。
115系が田園の中を走る。
伯備線布原115俯瞰6連.JPG

あのモーター音を山々に木霊させて走ったことだろう。
伯備線布原115系俯瞰.JPG

足元のトンネルを115系が出てきた。
伯備線布原115俯瞰3.JPG

最後尾はクモニ143だ。
気動車時代もよくキハユニがつながっていた路線だけに電車化されてもクモニが必要だったのだろう。
伯備線布原クモニ俯瞰.JPG

モノクロで・・西川を渡る115系電車。
伯備線布原bw115俯瞰.JPG

接近する普通電車。
伯備線布原bw115俯瞰B.JPG

山から川べりに降りた。
ここでも腹いっぱい、山の空気を吸い川のせせらぎを聞きながら、列車を待つ。
至福の時間だ。
DD51牽引貨物列車がやってきた。
伯備線布原BWDD51貨物.JPG

381系が顔を出す。
伯備線布原381見上げる.JPG

走り去る381系。
伯備線布原BW381下から.JPG

この場所はこれ以後も何度か列車で通過はするのだが、これ以降の再訪ができていない。
噂では山の樹々が育ちすぎて俯瞰が利かなくなっているという。
だが、それでもいい。
またあの、川のせせらぎと列車の姿の至福を味わいたいものだと思う。



posted by こう@電車おやじ at 22:43| Comment(2) | 国鉄の思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする