夏の阪堺電車、窓を開け放して活躍していたころ、本稿の撮影年代は「こうや号」30000系が登場し、阪堺501形が冷房電車となっているので昭和55年夏だと思う。
まずは上町線神之木電停辺りの雰囲気から。
帝塚山と住吉の間にあって、下町情緒いっぱいの街中で、当時ここで下車したのは京阪電車の顔をお店に使ったレストランがあったからだと記憶している。
153号。
昭和2年生まれの古豪。
162号。
今も残る現役車両、こちらも昭和3年生まれ。
当時の立石電機(オムロン)による雲の模様の広告塗装はよく似合っていた。
304号が高野線をまたぐ。
下には南海6101系が。。
速度が大きく異なるので、304号が橋を渡り終えるころには6101系はとうに、僕が要る踏切の真横に‥
124号(元大阪市電1601形)が高野線を超える。
下にはやはり6101系が‥
こちらは306号。
停留所に電車が近づく、女性が一人、電車に乗ろうとしている。
高野線に走り始めたばかりの泉北高速3000系、3504だ。
折よく高野線のクイーン、30000系「こうや」が各停電車を追い抜いて通過していく。
冷房改造されたばかりの501号が専用軌道を行く。
住吉交差点付近は電車の入り乱れるところでとてもも楽しかった。
専用軌道の坂を下りる305号。
専用軌道上、上町線住吉の306号。
交差点上の126号。
住吉公園駅へ向かう128号。
阪堺線から上町線に入る304号。
同じく303号。
交差点上152号。
こちらも交差点上の130号。
塗装は緑一色だ。
128号が折り返して天王寺へ向かう。
道路を横断して住吉公園から天王寺へ向かう307号。
阪堺線では同型車が信号待ちをしている。
併用軌道上の停留所で客扱いの307号。
ツリカケ式ながら501形と同じ車体を持つ351形352号。
停留所というか、電車待合所。
電車に乗り・・たぶん352号だったと思う。
浜寺へ・・・
その車内、中学生くらいだろうか、夏休みの女の子たちが浜寺のプールへ向かうようだ。
浜寺駅前に到着。
先ほどの女の子たちも先へ急ぐ。
127号が発車待ちの様子だ。
乗ってきた352号が入線待ちをしている。
この時の南海電車浜寺駅。
いかにも下町で、店も人も今では考えられないくらい多かったことが分かる。
南海本線浜寺駅にて7101系。。。
急行「淡路号」多奈川行きだ。
こちらは堺駅の1001系「四国号」
この方面の特急が再整備されるにはまだ5年ほど待たねばならない。
昨年2016年5月に、ほとんどその存在意義がなくなっていた阪堺電気軌道の住吉大社駅(旧住吉公園駅)がはいしされた。
数十年前のあの喧騒を知る僕には驚きだったが、確かに末期にはほとんど利用者がいなかったのも事実だ。
住吉大社駅での上町線電車減便前の様子を少し。
2011年の撮影だ。
駅へ入る501号。
停車する352号。
水槽には金魚がたくさん飼われていた。
阪堺電気軌道がいまも存続し、この先の存続へ向けて少しずつ動きがあるのはとても喜ばしいことだと思う。
だが、たまに訪れるこの場所も、かつての繁栄が嘘のように、静かな町になってしまった感があり、今後は予断を許さない。
このさきでは毎時3本の区間運転となってしまった恵美須町方面の動向も気がかりだ。
どうか、大阪のみならず、関西を代表する路面電車として今後も活力ある風景が展開されることを望むものだ。
神之木駅での美しい女性の乗車風景・・
阪堺電車よ永遠なれ。